アーティストの言葉 | the hong kong agent


ア ー テ ィ ス ト の 言 葉


グラウンドレベル
私は香港島で7ヶ月を過ごしました。私は幸運にも2つのアーティストレジデンス(オーストラリアーチャイナカウンシルとアジアリンク)を受けていました。私の任務とは?中国返還10年後の香港の社会を映し出し、おそらく洞察をも与えるマルチフォームなアートワークに、メディアアーティストとしての私のスキルを注ぐこと。 詩人、人類学者、フラヌール(遊歩人)の役を設定し、街を体験することを始めました。驚いたことに、人や空間と遭遇することにより、深く影響を受けている自分に気づきました。常にこの場所のもの凄いバイタリティーに刺激を受け続けているというのに、少なくとも1日に一度は、みたところは陳腐な情景が、私の中のメランコリーで不可解な感情の引き金となるのでした。この2つの要素がこの作品に満ちています。香港滞在中、多くの地元アーティスト、学者、ライター、政治活動家らと出会い仕事をしました。私の作品に関するセミナーをいくつかの大学で講演し、私のプロジェクト実現を助けるため学生のインターンもつけてもらいました。私は、その分野で自分が収集した素材で作品を制作するのが好きです。しかし、このプロジェクトでは、プロとアマチュアの役者らを使って、実際の出来事との混成バージョンを作り上げたセッティングも創作しました。さらに、私自身を作品に出演させることさえも試みました。この作品は、同時に自叙伝であり、ドキュメンタリーであり、フィクションでもあるわけです。
vertical narratives (垂直な語り)
いくつかのプラットフォームにまたがる完全無欠さを保持できる、タイムベースドアートワークを創作することは、必須の決りごとや物語を書くことに携わる時、興味深い挑戦を実現し、さらに表現する為には大がかりな任務です。このため、意味や脚本の主題を犠牲にすることなく、物語の内容の設定直しや変更に適応することができる、適切な会話のフォームを工夫することが必須でした。
各エピソードは其々完結しているため、物語の其々の本質は、エピソードの恣意によって変容し、オーデオビジュアルセットピースとして精巧に製作されています。「ザ・香港エージェント」は、連続した物語ではありません。話は、主人公の経験と出来事の説明によって演出されます。どのようにして出来事が起こったということでなく、これらの出来事に刻み込まれた情報が魅力なのです。
物語は水平というより垂直です。(まるで、香港住人の居住する街の構成のように。)このように、この旅は、物語に沿ったというよりも、垂直な物語 (vertical narratives) なのです。
将来?私の謙虚な意見として、このプロジェクトは大変実用的なテンプレートの可能性を秘めており、おそらく同業創作者にとっても利益となりうる宣言のようなものかもしれません。私は、潜在的なエージェントが、作品の創作にこのモデルを使用することをお勧めしたいのです。私は、「エージェントプロジェクト」というタイトルの元で、シリーズ作品を創造するつもりです。次の私のミッションは日本の予定です。 2008年 ロベルト・イオリーニ